-15.10.08
ALCA, INTERMECCANICA,Maseratiの新着モデルです。
自動車史の中でも極めて珍しい(幻?)の車種に的を絞ってモデル化するドイツのAUTOCULTが企画するレジン製ハンドメイドモデルの新作です。
ダイムラー社による内燃機関の発明から始った百数十年に及ぶ自動車史の中でこれまでに生まれた珍車や奇車(?)とも言える中々見られなかった珍しい車種を少数限定で製品化する新たなブランド、その名もAutocult(*オートカルト)のモデルです。当店が選んだのはイタリアで生産されたALCA社のマイクロカー「ヴォルペ」とインターメカニカ社の「IMP」です。 何れも過去に製品化された事のない珍しい車両です。
最新の技術を使った造形と細部に多用された繊細なディテール表現で美しく再現しています。
各モデル333個限定製作、実車の解説(*英語)をしたブックレットが付属しています。
※ドイツAutoCult GmbH社の企画、中国製ハンドメイドレジンモデル。
NEW!!AUTOCULT:
ALCA "Volpe" 1947 - 1/43レジンハンドメイドモデル
*後ろに写っているのは付属の実車説明のブックレットです。 ドイツBRUCE WEINER MICROCAR MUSEUM所蔵の実車を元に製作されています。
1947年3月30日、イタリア・ローマでALCA社(*Anonima
Lombarda Cabotaggio Aereo=ロンバルディア航空機製造会社)が発表したのは後にフェラーリエンジンも手掛ける名設計技師ヨアッキーノ・コロンボの設計する僅か124ccから6HPを発生する2サイクル空冷2気筒エンジンをリアに搭載したマイクロカー、Volpe(*ヴォルペ=イタリア語でキツネの意)でした。 最高出力は6HPながらも全長250cmx全幅102cm、乾燥重量僅か135Kgの軽量を活かして最高速度は70Km/hに達するとされています。 ミッションは斬新な電磁式セミオートマチックとされていました。
ローマでの発表会では当時のイタリアで有名なコメディアン、Erminio Macarioをプレゼンターにして同年のミッレミリアへの参戦を発表したこともあってマスコミにも大きく取り上げられ、まだ展示車1台しか(しかもエンジンは未搭載!)が無いにも係わらず手頃な価格の小型車求める顧客から多くの前払い手付け金付き予約を受ける事に成功しました。 しかしこのプロジェクトは翌1948年、現在の価格にして7億円以上の予約金を持ち逃げした幹部に因るALCA社の倒産と共に本格的な量産も消滅してしまいました。 戦後間も無い時代でパーツの供給にも問題を起して製造が進まないエンジンに先行して戦前のアルファロメオを彷佛させるフロントデザインの車体は6台程製造されたとされています。 モデルでも特徴の有る縦長のフロントグリルを始め、ハンドメイドならではの細部表現で忠実にこの幻のマイクロカーを再現しています。(*1947年のミッレミリアには上写真のリストに見られる通り5台のALCA Volpeエントリーされていましたが何れも出走出来ませんでした。)
A.L.C.A Volpe1947
AUC3000:¥14,000- (*Bule) |
*Rear View(内装色:Cream/Dark blue)
*左はドイツBRUCE WEINER MICROCAR MUSEUM所蔵の実車の写真です。 独特な形状のハンドルはモデルでも忠実に再現しています。
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*Front View
※A.L.C.A. Volpe 1947:
全長2,500mmx全幅1,020x全高1,320mm、ホイールベース2,550mm
エンジン:124cc/直列2気筒(max 6HP),70Km/h(max speed) Weight:
135 kg
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*Side View
※後ろに映っているのは1954年のミッレミリアに出場したIso Isettaです。
*ミッションは電磁クラッチを用いた2ペダル式となっていました。
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NEW!!AUTOCULT: Intermeccanica IMP 1961-1/43レジンハンドメイドモデル
*後ろに写っているのは付属の実車説明のブックレットです。 右の白黒写真92番の車両が1961年ドイツ・ニュルブルグリング2.5時間耐久レースで500cc以下クラスで優勝した車両です。
同じくAutocultのこちらは1961年のIntermeccanica
IMP GTです。
現在はカナダに拠点を置くポルシェ356やキューベルワーゲンの高品質レプリカ車のメーカーとして有名なインターメカニカ社は1959年、イタリア自動車産業の聖地・トリノにハンガリー出身でカナダへ移民した創業者のフランク・ライズナー(Frank
Reisner)とオーストリア人のヨハン・プフ(Johann Puch)によってCostruzione Automobili
InterMeccanica(*インターメカニカ自動車製造会社)として設立されました。 その事はトリノ市の紋章でもある雄牛が同社のエンブレムに採用されている事からも判ります。
設立初期はエンジンチューニングキットや排気系チューニングパーツの製造販売からスタートして、会社設立前にはローマのGianniniでレーシングカーシャシーの設計も経験していた事から、最初の販売車両は1960年にプジョー製エンジンを搭載したフォーミュラJr.でした。 この事は同じトリノに設立されたアバルトの歩みとも良く似ています。 1961年、ライズナーは新たにオーストリアのSteyer-Deimlar-Puch)からStyer
Puch500の空冷2気筒493ccエンジンを輸入してリアに搭載したアルミボディのこの小さな2シータークーペ、IMP(*InterMeccanica-Puch)を発表しました。 16HPの出力ながら最高速度は150Km/hに達していました。 同時代のアバルト製クーペにも似たコンパクトで丸みを帯びたこのIMPクーペは1961年のドイツ・ニュルブルグリング2.5時間耐久レースの500cc以下クラスに出場し見事クラス優勝しています。 10数台が生産され、後のアメリカ市場での成功とカナダへの移転の最初の一歩となったモデルです。 小さなスポーツクーペの凝縮されたボディデザインを細部まで正確に再現したモデルに仕上がっています。
InterMeccanica IMP 1961
AUC5000:¥15,000-
(*RED) ※再入荷 *Rearrival |
*Rear View(*内装色:Brown) |
*Front View
*InterMeccanica IMP GT ,I MP
700 GT(1961-1962)
全長3,400mmx全幅1,330x全高1,160mm、ホイールベース1,840mm
エンジン:493cc/2気筒空冷(max 16HP) 。(*IMP700GT:
643cc 2気筒空冷(max 40HP) ,145Km/h(max speed)
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*Side View
*後ろはStyer
Puch 650です。 IMP 700GTとして1台製作されたモデルでは同じStyer
Puch製の643cc/40HPエンジンを搭載しています。
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