-12.09.21
Abarthの新着モデルです。
イタリアからCARRARA MODELSのレジン製ハンドメイドモデル新作が入荷しました。
NEW!Carrara
Models : Fiat Abarth Formula Italia 1972 - 限定特製ケース入り1/43レジンハンドメイドモデル
アバルト車のキット/完成品で有名なBARNINI譲りの原型を元に改良完成品を手掛けるブランドとしてスタートしたイタリア・フィレンツェのCarPin Modelsが新たにモデラー自身の名を冠したカッラーラ・モデル(*CARRARA
MODELS)として再スタートを切った新作第一段、Fiat Abarth Formula Italiaです。
※Fiat Abarth Formula Italiaの解説しおり(*下の写真)もケースに同梱されています。アンティーク仕上げのウッドケースの中にAbarth
Formulaのモデルがセットさています。 ケースの金具、ネームプレートは真鍮製、ウッドケースから取り出す際の持ち紐もイタリアントリコロールと細部までしっかりイタリア仕様です!
(*しおりの解説テキストはイタリア語表記です)
*後ろに写っているのはDOHC4気筒/1,608ccエンジンがAbarth
Formula用に採用されたFIAT125です。(*別売品)
1971年、イタリア自動車競技連盟(*Comissione
Sportiva Automobilistica Italiana)は将来のグランプリ・フォーミュラドライバーへの登竜門として若手ドライバー育成プログラムをスタートさせる為に小排気量グランプリマシンによるフォーミュラ・イタリアの開催を発表しました。 話は早速フィアットに持ち込まれ、低コストで製作されるモノポスト/シングルシーターの競技車両の開発はアバルトに依託されました。 充分な数の若手ドライバーが互いに切磋琢磨出来るレースを成立させる為にも車両には可能な限り市販車のコンポーネンツを用いてコストを押さえ、尚且つ競技専用マシンとしての充分な性能が要求されました。 難しい課題を与えられたアバルトでしたが、主任技師マリオ・コルッチ(*Mario
Colucci)はフィアットの協力の元、Fiat125の1,608cc-DOHCエンジンとディスクブレーキ、5段ギアボックスはランチア・フルヴィア、ホイールもFiat
Abarth 124ラリーやFiat Dino等から採用して製造コストを押さえる事に成功しました。 加えてフィアットのスポンサーによってこのフォーミュラでのレース参加者/チームへは実際の製作費の半額程度の価格で提供されると言う事から上級フォーミュラを目指すドライバー達から購入希望が殺到しました。 市販車エンジンベースで最高出力は110HPと押さえられていましたが、見事な設計によって車重僅か490Kgのマシンは最高速200Km+/hを実現して登竜門レース車両としての充分な性能を達成しました。 1970年代に入って慢性化していたフィアットのストライキやアバルトのフィアットによる買収とも重なって製作途中のこのフォ-ミュラ・アバルトの納期遅れが懸念されましたが、それでも順次50台のマシンが引き渡されて1972年から一部モデルチェンジを経て9年間、イタリア国内でワンメイクレースとして若手ドライバーの育成に貢献しました。 最初にテストカーをドライブしたアルトゥーロ・メルザリオ(*Arturo
Merzario)はその後フェラーリF1でのシートを手に入れました。 Carpin Modelsから自らの名を冠したCarrara
Modelsへの再出発に相応しく、これまで殆どモデル化されていないこの貴重な車両をハンドメイドならではの作り込みで丁寧に再現しています。(*特製木製BOX付き限定モデル) ※一点一点ボックス裏にシリアルナンバー入りの証明シートが付きます。 No.は選べませんのでご了承下さい。
Fiat Abarth Formula Italia Presentazione
1972
CARM01FA :(*Tricolore Italiano) ※完売 *Sold out
*フロントアクスル回り
*リア回り(エンジンファンネルメッシュも再現しています)
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*Rear View
※リアに搭載されたFiat125用のDOHCエンジン、直に取り付けられたバッテリー等補機類も忠実に再現しています
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*Front View
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*SideView
*ステアリング回り、シートベルトやミッションロッドに至るまでコックピット内部も丁寧に作り込んでいます。
*特徴的なフロントサスペンション回りも忠実に再現しています。
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NEW!Artigiani
Model: Fiat 1100E Zagato "Coppa d'Oro Dolomiti" 1952-1/43限定レジンハンドメイドモデル
他では製品化されない珍しい車種を手掛けるイタリアのArtigianiモデルのレジンハンドメイドモデルです。 イタリア北部、アルプス山岳路での過酷な公道ラリーで有名だったドロミテ・カップ(*Coppa
d'Oro Dolomiti)に出場したこの車はフィアット1100Eをベースに名門カロッツェリア、ザガート(*ZAGATO)が仕立てたスポーツGT、Fiat
1100E Zagatoです。
*後ろのZagato
エンブレムは別売品
1948年、戦後の復興を目指してFIATが送りだしたFiat1100Bは翌1949年,1100Eにモデルチェンジされました。戦前からの1100シリーズの改良版ではありましたが、35HPの最高出力をもつOHVエンジンは優れた耐久性から個人ドライバーの競技車両用としても各種カロッツェリアの手で様々なボディが架装され活躍しました。 このFiat
1100E Zagatoは航空機設計の経験を元に空力特性に優れた軽量ボディ製作を得意とするミラノのZagatoが仕立てた2+2クーペです。 創業者Ugo
Zagatoの長男で自身ミラノのレーシングチームScuderia Santanbroueusに所属するElio Zagatoの手でミッレミリアで入賞する等活躍した。 この車両は1952年のコッパ・ドーロ・ドロミティに出場したFrancarlo
Coggi /Agosti 組の車両です。 ザガートのエンブレム同様にZのラインで2トーンに塗り分けられたボディ、1950年代のザガートクーペに特徴的な絞り込まれたルーフからテールのライン等其の特徴をモデルでもハンドメイドならではの温もりの有る造形で再現しています。
※モデルは全て写真の木製のベース付きのみとなります。一般的なクリアケース、カバーは付いていませんので御承知下さい。
※総べてイタリア人モデラーの手作りによる極少数製作品です。 その為各作品の仕上がりには多少のバラツキが有ります事を御承知下さい。
少数限定製作品(*会員割り引き除外品)
Fiat 1100E Zagato Coppa d'Oro Dolimiti
1952
ARG1100EZ52 : ※完売 *Sold out |
*Rear View(*内装色:Dark Red) |
*Front View |
*Side View
Driver :
Francarlo Coggi /Agosti (*Retired) |
NEW!Artigiani Model: Fiat 508 "Vigili
del Fuoco di Torino" 1938-1/43限定レジンハンドメイドモデル
*上写真奥の車両は1938年のミッレミリアで活躍したFiat
508C MMです。(*別売品)
同じくArtigiani Modelのレジンハンドメイドモデル、Fiat 508 Vigili del Fuoco(*消防局)のポンプ車です。
1932年に発表されたバリラの愛称で大ヒットして親しまれた995ccの4気筒エンジン搭載の小型車Fiat 508は1937年に508C-Barilla1100にモデルチェンジしました。1089cc/32HPの4気筒OHVエンジンは全長4,050mm
x 全幅1,480mm x 全高1,500mmのサイズでありながら総重量は850Kgと軽量でした。 更に508C MM(*Mille
Miglia)と名付けられた空力デザインのボディに42HPを発生するハイパワーエンジン搭載のクーペモデルは1938年のミッレ・ミリアでクラス優勝を果たしました。
このモデルの消防車輌はFiat 508Cをベースにした珍しいポンプ車です。 フィアットのお膝元、トリノの消防署所属の車両として現在も保存されています。 クランクシャフトを利用したポンプで放水する構造の小型ポンプ車で狭い市街地の消火活動に活躍しました。
このモデラー独特の細部表現より佇まい重視の柔らかな作風でこの珍しい車両を旨く再現しています。
※モデルは全て写真の木製のベース付きのみとなります。一般的なクリアケース、カバーは付いていませんので御承知下さい。
※総べてイタリア人モデラーの手作りによる極少数製作品です。 その為各作品の仕上がりには多少のバラツキが有ります事を御承知下さい。
少数限定製作品(*会員割り引き除外品)
*左写真は2010年のトリノ消防記念祭の折に展示された実車です。
*Front View |
*Side View |
New!!Libro "
ZAGATO milano 1919-2009 " : Giorgio Nada Editore
カロッツェリアで修行の後にトリノで航空機製造の経験を積んだ後、1919年ミラノに自らの自動車車体製作工房「カロッツェリア・ザガート(Carrozzeria
Zagato)」を創業したウーゴ・ザガート(*Ugo Zagato)。 イタリアを代表する老舗カロッツェリアの一つでその軽量車体製造技術を活かして創業当時から様々な自動車競技用の車体製造やチューニングカー製作は今日も高く評価されています。
近年では自動車デザイン・開発やプロト製作に留まらずにミラノの新型路面電車のデザインでイタリア最高のデザインアワード・金のコンパス賞(*Compasso
d'Oro)を獲得する等デザイン会社としても多方面での仕事にフィールドを拡げています。 2009年にそのザガード創立90周年を記念して現当主アンドレア・ザガートと自動車書籍専門出版で有名なGiorgio
Nadaから編纂・出版されたのがこの書籍です。 イタリアの自動車史に欠かせない名門デザイン工房の個性ある物作りの伝統と独創性を総覧出来る貴重な一冊です。(*会員割り引き除外品)
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